君につづく道〜禁断の13〜

びぅむ

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第2章  二十歳のキス、その先は…

13

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会社の飲み会に、初めて参加することにした。前までは未成年だったのでいつも断っていたし、会社の人たちも気を使ってあまり誘わなかった。最初の歓迎会だけは、参加したけれど。

週末の夜。居酒屋の大部屋で、私達は20人くらい集まって宴会を始めていた。私は酔っ払いの上司の相手にうんざりして、帰りたい一心だった。上司はベロンベロンに酔って、女子社員側でクダを巻いている。こういうの、よく聞くけど、ほんとにめんどくさい。

翔平とは少し席が離れていたけど、目配せをして「帰りたい」と目で訴えていた。でも、翔平もまだまだ駆け出しの営業マン2年目としては、新入社員と扱いが変わらない。

上司に捕まってお酒を飲まされている。翔平はお酒は強いみたいだから、泥酔することはないだろう。どっかの誰かさんなら、飲みまくって、隅っこでだらし無く寝ちゃってそうだけど。

私はそう思って笑ってしまうと、はっと我に返ってジョッキを持つ手に力を込めた。

まてまてまて!!今、なに考えたの?私。今は彼氏いるんだから!

頭の中でそう自分に何度も言い聞かせる。すると、隣の同僚の女の子が酔ってグラスを倒してしまい、ベージュ色のカクテルが私のスカートに溢れてしまった。

「きゃっ!」



「あああっ!ごめんなさい。渡部さん、ごめんね!使えない先輩だよね?!いつも迷惑ばかりかけてごめんなさいいぃぃ」

と意味不明な謝罪を受けてしまった。
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