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第37部 優しく叱って抱きしめて
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そう思うと、泣けてきちゃう。こんなに泣き虫じゃなかったのに。こんなに弱い人じゃなかったのに。私は理と会って、すっかり臆病者の泣き虫だ。よく理も呆れないよね。いや、ほんとはもう、呆れてる?嫌われたりしないかな。
信じるけど。信じてるけど…。
*
そうして、朝方目を覚ますと、ベッドの傍に理が椅子に座っていて、私の手を握りしめてうつ伏せにで眠っていた。私は驚いてそんな理を見つめると、それだけで涙がブワッと噴き出てきて頬にこぼれ落ちていくと、ゆっくりと上半身を起こした。
「理…っ!」
私がそう呟くと、理が気がついてガバッと起き上がって私の顔を見つめた。
「雪子!」
「理…っ」
次の瞬間、理は私を抱きしめてくれた。
「ごめんなさい、私っ」
「お前が無事で良かった…!」
微かに肩が震えていて、こんなに私のことを心配してくれる理のことを思うと、胸が一杯になった。怒られるかと思ったのに、第一声が「お前が無事で良かった」っていう言葉。
「理。ごめんなさい。でも、怖かった。怖かったよ。理との赤ちゃんが死んじゃったと思ったら、怖かった…!私、…きっと甘く考えてたの。自覚がなかった。私1人の体じゃなかった。その自覚がなかったの。ごめんなさい。ごめんなさい…」
信じるけど。信じてるけど…。
*
そうして、朝方目を覚ますと、ベッドの傍に理が椅子に座っていて、私の手を握りしめてうつ伏せにで眠っていた。私は驚いてそんな理を見つめると、それだけで涙がブワッと噴き出てきて頬にこぼれ落ちていくと、ゆっくりと上半身を起こした。
「理…っ!」
私がそう呟くと、理が気がついてガバッと起き上がって私の顔を見つめた。
「雪子!」
「理…っ」
次の瞬間、理は私を抱きしめてくれた。
「ごめんなさい、私っ」
「お前が無事で良かった…!」
微かに肩が震えていて、こんなに私のことを心配してくれる理のことを思うと、胸が一杯になった。怒られるかと思ったのに、第一声が「お前が無事で良かった」っていう言葉。
「理。ごめんなさい。でも、怖かった。怖かったよ。理との赤ちゃんが死んじゃったと思ったら、怖かった…!私、…きっと甘く考えてたの。自覚がなかった。私1人の体じゃなかった。その自覚がなかったの。ごめんなさい。ごめんなさい…」
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