続・君につづく道

第37部 優しく叱って抱きしめて

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理はまだ私の中にいながらも、すぐには抜かずに、

「あぁ、やばいな」

と少し笑って息を切らすと、私も息を乱して横を向いてしまうと、理は私の頬をそっと右手の掌で覆い、唇を重ねてきた。最初は軽く。そして、何度も唇だけをずらして重ねて、そしてまた舌を絡めていく。

それは優しくて、甘い甘い、キス。

いつまでたっても、恋人だった頃のキスのまま。ううん。恋人になる前からの、あのキス。

何が『やらしくない』キスよ。やらしい。やらしくて、何度エッチした後でも、夜でも朝でも、構わず同じ甘いキスをしてくる。

唇が離れると、理はゆっくりと私から離れて、散らかったパジャマを取って私に着せてくれて、優しくくるむように抱きしめて眠った。

「身体、冷やしちゃう。明日も仕事、無理するなよ。もう休んだっていいんだからな」

「過保護。無理なことはしないから、心配しないで。理こそ。気をつけてね。で」

「で？」

「早く帰ってきて」

私がそう言って理の胸に頬を埋めてしがみつくと、理は優しく微笑んだ。

「あぁ。名古屋、行きたくねーな」