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第36部 June bride
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この洋風な建物はレストランにも見えるけど、よく見ると十字架が掛けられている。ということは…。
「まさか、ここ…教会?」
テレビか何かで、よく取り上げられているから見たことはある。その教会の入口は数段階段になっている。教会の周りには庭園なのか、草花が生え茂っている。そして前の結婚式が終わったばかりなのか、ゴーンゴーンと鐘の音も聞こえていて、それが胸に深く響いていた。
「な、なに?どういうこと?」
私が茫然として言うと、滋がゆっくりと階段を降りてきて、
「雪子。お前たちの結婚式だよ。坂井さんのサプライズだ」
と微笑んで言うと、私は目を丸くして滋を見つめた。美夜も後ろで背中を押すと、
「用意してあるよ。坂井さんも待ってる。行こう!」
と笑って言うと、
「乱暴に押すなよ、美夜」
「分かってるよー!」
滋に言われて、美夜はウィンクして私を階段の上に連れて行ってくれると、後ろから祐さんと滋も後を追ってきた。教会のドアを開けると、そこにはお母さんとお父さんもいて、2人ともパーティーにでも行くようドレスにスーツ姿で、
「雪子!サプラーイズ!!」
とお母さんが微笑んで両手を広げて言うと、私を抱きしめた。
「まさか、ここ…教会?」
テレビか何かで、よく取り上げられているから見たことはある。その教会の入口は数段階段になっている。教会の周りには庭園なのか、草花が生え茂っている。そして前の結婚式が終わったばかりなのか、ゴーンゴーンと鐘の音も聞こえていて、それが胸に深く響いていた。
「な、なに?どういうこと?」
私が茫然として言うと、滋がゆっくりと階段を降りてきて、
「雪子。お前たちの結婚式だよ。坂井さんのサプライズだ」
と微笑んで言うと、私は目を丸くして滋を見つめた。美夜も後ろで背中を押すと、
「用意してあるよ。坂井さんも待ってる。行こう!」
と笑って言うと、
「乱暴に押すなよ、美夜」
「分かってるよー!」
滋に言われて、美夜はウィンクして私を階段の上に連れて行ってくれると、後ろから祐さんと滋も後を追ってきた。教会のドアを開けると、そこにはお母さんとお父さんもいて、2人ともパーティーにでも行くようドレスにスーツ姿で、
「雪子!サプラーイズ!!」
とお母さんが微笑んで両手を広げて言うと、私を抱きしめた。
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