続・君につづく道

第36部 June bride

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＊

そうして。

梅雨に入ったのに、よく晴れた日曜日。

その日はやってきた。

俺は朝からドキドキしっぱなしだ。雪子は美夜に呼び出されて、

「ごめんね。今日、理、休みなのに。のんびりできると思ってたのに」

と言って支度すると、俺はなんだか緊張して雪子の腕を掴むと、ギュッと抱きしめた。

「な、なに？どうしたの？」

「いや。気をつけてな」

「うん」

「美夜に、よろしくな」

「？うん」

雪子は笑って首を傾げるが、俺は構わずに雪子を抱きしめると、

『ゆきねぇは洞察力に優れてるから、くれぐれも気づかれないようにね！』

と美夜に釘を刺されたことを思い出して、肩をゆっくりと離した。


雪子が家を出ていくと、すぐに美夜たちにLINEを送った。美夜、祐、滋と今日のためにグループを作っている。


さあ。


サプライズウェディングの始まりだ！