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第35部 サプライズを計画しよう
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美夜は苦笑いになっている。私は美夜の肩を叩いて、
「いつかその日は来る。今は信じて待っててあげよう。焦らなくていいの。きっと、大丈夫だから」
と言うと、美夜は小さく頷いて微笑んでいた。
「そうだよね。分かってる。分かってるのよ…。でも、やっぱり、私の過去を知らない人の方が本当はいいのかなって思う時がある。私の体は…」
「やめて。そんなこと言わないで。美夜。滋はそんなことを気にしてないの。好きだから、臆病になってるだけ。それだけ、大事ってことなのよ」
「ゆきねぇ…」
滋のばか。何やってるかなぁ…。後で理からお説教してもらおうか。
「でね。ゆきねぇ。ちょっとついてきて欲しいの」
美夜は立ち上がってそう言うと、私の腕を掴んだので私も立ち上がり、
「え?まだ全部飲んでないけど!」
と言うけれど、美夜は早歩きで店を出て行った。美夜は私の腕を組んで街を歩いていると、
「こうして歩いてると、お姉ちゃんと歩いてる気持ちになるよ」
と笑って言うので、私は切なくなって美夜を見た。
「いつかその日は来る。今は信じて待っててあげよう。焦らなくていいの。きっと、大丈夫だから」
と言うと、美夜は小さく頷いて微笑んでいた。
「そうだよね。分かってる。分かってるのよ…。でも、やっぱり、私の過去を知らない人の方が本当はいいのかなって思う時がある。私の体は…」
「やめて。そんなこと言わないで。美夜。滋はそんなことを気にしてないの。好きだから、臆病になってるだけ。それだけ、大事ってことなのよ」
「ゆきねぇ…」
滋のばか。何やってるかなぁ…。後で理からお説教してもらおうか。
「でね。ゆきねぇ。ちょっとついてきて欲しいの」
美夜は立ち上がってそう言うと、私の腕を掴んだので私も立ち上がり、
「え?まだ全部飲んでないけど!」
と言うけれど、美夜は早歩きで店を出て行った。美夜は私の腕を組んで街を歩いていると、
「こうして歩いてると、お姉ちゃんと歩いてる気持ちになるよ」
と笑って言うので、私は切なくなって美夜を見た。
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