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第35部 サプライズを計画しよう
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ある日の仕事帰り。私は美夜に呼び出されて、駅前のカフェに寄った。短大生の美夜は、明るくて朗らかなムードメーカー的な存在だ。長い髪の毛先をクルンとカールして、大学生の割に大人っぽくて綺麗なナチュラルメイクをしている。店に入った私に気づいて、美夜はにこやかに手を振って、
「ゆきねえ!こっち!」
と叫ぶと、私は美夜の向かい側に腰を下ろした。
「ごめんね。待った?」
「ううん。私も講義が遅くまであったから」
「良かった。どうしたの?うちじゃなくて、外で会おうなんて」
私はテーブルに備え付けられているメニューを見て、そばにいた店員を呼び止めて、
「レモンティーください」
と注文した。美夜は私をじっと見つめて、
「ねぇ。私もね、ちょっと、相談があるの」
「え?」
「滋のこと」
そう言って、カフェラテに口をつけた。私は美夜をじっと見つめると、テーブルに肘をついた。
「もしかして、うまくいってない、とか?」
恐る恐る訊ねてみると、美夜は顔を上げて私を見ると、
「まさか。仲良しだよ。すごく大事にされてるもん」
と微笑んで答えると、私は少しホッとした。
ある日の仕事帰り。私は美夜に呼び出されて、駅前のカフェに寄った。短大生の美夜は、明るくて朗らかなムードメーカー的な存在だ。長い髪の毛先をクルンとカールして、大学生の割に大人っぽくて綺麗なナチュラルメイクをしている。店に入った私に気づいて、美夜はにこやかに手を振って、
「ゆきねえ!こっち!」
と叫ぶと、私は美夜の向かい側に腰を下ろした。
「ごめんね。待った?」
「ううん。私も講義が遅くまであったから」
「良かった。どうしたの?うちじゃなくて、外で会おうなんて」
私はテーブルに備え付けられているメニューを見て、そばにいた店員を呼び止めて、
「レモンティーください」
と注文した。美夜は私をじっと見つめて、
「ねぇ。私もね、ちょっと、相談があるの」
「え?」
「滋のこと」
そう言って、カフェラテに口をつけた。私は美夜をじっと見つめると、テーブルに肘をついた。
「もしかして、うまくいってない、とか?」
恐る恐る訊ねてみると、美夜は顔を上げて私を見ると、
「まさか。仲良しだよ。すごく大事にされてるもん」
と微笑んで答えると、私は少しホッとした。
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