続・君につづく道

第35部 サプライズを計画しよう

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私は呆れて席に着くと、後ろから徳田さんがやってきた。

「凄いね。渡部さんの彼氏。パワフル！13上っていうけど、だからなのかな？渡部さんのこと、すっごく好きなんだね。歓迎会の時もデレデレだったもんね」

徳田さんに言われて、私は恥ずかしくなってムッとした。

「もう知らないよ。本当に。穏やかに過ごしたかったのに」

「でも、嬉しい？」

徳田さんはニヤニヤしている。そう。本当は…嬉しい。でも、やりすぎなのよ。

「結婚ですか。おめでとうございます。そして妊娠？彼氏…いや、旦那さんの束縛、さらに強まりそうですね」

「そう、なのよ。ほんとに…。皆さん、すみません」

そこに、男性陣がトボトボと席に戻ってきた。私はチラッと横に座っている佐久間さんを見ると、

「あ、あの…？」

と話しかけると、佐久間さんの笑顔が引きつった。また脅したな…！

「じゃ、俺はこれで。お邪魔しましたぁ！」

理はニコニコ笑いながら、事務所を出て行った。

シーン…。

嵐が去った後の静けさ。この妙な空気。

耐えられない…。

何してくれてんの？理…！

遠い席の年下の男子なんか、なんかちょっと、泣いてるけど。

どうしてくれんの？！

「わ、渡部さん。オコ？今、完全にオコだよね？」

徳田さんもそう言って、そーっと自分の席に戻って行った。