続・君につづく道

第35部 サプライズを計画しよう

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「うぃーっす」

俺はあくびをしながら出勤すると、芳沢はコーヒーを飲みながら振り向いて、

「坂井、おはよう。眠そうだね」

と言うと、俺はデスクについてパソコンを立ち上げて、また大きなあくびをした。

「妊婦にへんなことさせてるんじゃないの？」

「いや。無理なことはさせてないし」

ニヒヒと笑って答えると、松林もそこに来て、

「その発言が既に怪しいっすね」

と笑いながら言うと、俺はまた誤魔化して笑った。

嘘じゃねぇぞ。
無理はさせてない。医者に言われたことは、守ってる。回数も（一応）減らして、少しは我慢もするようにする（つもり）。
でも、ほら。
我慢はよくないって美人女医も言ってたからな。それにしても…美人だったな、あの先生。若い頃、絶対遊んでた女だ。なんか、同じ匂いがする。

いや、俺はいま、雪子一筋だけどな！←強調？

「でも、雪子ちゃんと飲めないなんて、つまんない。坂井はすぐ寝落ちするし。まぁ、雪子ちゃんそばにおいとけば、デレが観れるけどね」

芳沢がため息まじりに言うと、俺は芳沢を睨みつけた。

「デレてねーよ」

「へええぇ」

松林と芳沢は、ニヤニヤ笑っている。

「証拠写真は、まだあるもんね」

「ね」

芳沢と松林はそう言って顔を見合わせて笑った。