続・君につづく道

びぅむ

文字の大きさ
上 下
540 / 652
第31部 サヨナラなんか出来ない

24

しおりを挟む
理はそんな私の涙を唇ですくって、ギュッと抱きしめてくれる。

「泣くなよ、雪」

「だって」

「ずっと一緒だって言ったろ?お前に泣かれるのは、ほんと、弱いんだよ、俺は」

「理…!だって、もう、ほんとに、ダメかと思ったから…」

私は泣きながら理の胸にしがみついて、しゃくり上げてしまう。理は私の唇と唇を重ねると、私の浴衣を全部脱がせて、自分も浴衣を脱いで素肌を重ねてきつく抱きしめてくれた。泣きながらも、私は理の温もりを感じて気持ちが落ち着いてくると、理は私の胸に、お腹に、そして背中にも舌を這わせて舐めてくると、涙はやがて乾いて私の体は理を欲しがった。

もう、抱いてもらえないと思った。

キスもしてもらえないと、思ってた。

これからも、そばにいられるんだ。

「愛してる。理、愛してる」

「俺もだよ。俺にはお前だけだ。愛してる。お前の中に入るのは、これから先も俺だけだからな。何度も言ってるだろ?お前は他の誰にも渡さない。触らせない。俺も、お前だけのものだ。勝手に一人で、結論なんか出すんじゃねぇ。俺を信じろ。俺だけを、見てるんだぞ」



こんな愛の告白、他に誰が出来る?


理しかいないよ。私には、理だけだよ。


愛してる。


これからも、ずっと。
しおりを挟む
1 / 3

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!


処理中です...