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第31部 サヨナラなんか出来ない
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「なんで一回どもるの?!」
私は涙が溢れてきて、身を乗り出してそう言うと、理は少し笑って、私の後頭部を引き寄せて自分の胸に押し当ててギュッと強く抱きしめた。
「俺、もう40過ぎたんだ。こんな照れくさいこと、二度と言えないからな。どれだけ、好きだ、愛してるって言えば、お前は信じてくれるんだろうな」
「…理…!だって私、絶対フラれるって思って、別れるって言われると思っていたから。どういうこと?…いいの?私、そばにいてもいいの?…産んでいいの?」
ドキドキしながら、私はそう言って理の浴衣の袖を掴んだ。理がまさかそんな風に考えてくれていたなんて、思いもしなかった。夢みたいで、足元がふわふわする。もう、サヨナラしか残ってないと思ってたから。
涙ばかりがポロポロとこぼれてくる。
「結婚、しよう」
シンプルなことば。だけど、それでいい。
これが、いい。
その方が一番、理らしいから。
私は涙が溢れてきて、身を乗り出してそう言うと、理は少し笑って、私の後頭部を引き寄せて自分の胸に押し当ててギュッと強く抱きしめた。
「俺、もう40過ぎたんだ。こんな照れくさいこと、二度と言えないからな。どれだけ、好きだ、愛してるって言えば、お前は信じてくれるんだろうな」
「…理…!だって私、絶対フラれるって思って、別れるって言われると思っていたから。どういうこと?…いいの?私、そばにいてもいいの?…産んでいいの?」
ドキドキしながら、私はそう言って理の浴衣の袖を掴んだ。理がまさかそんな風に考えてくれていたなんて、思いもしなかった。夢みたいで、足元がふわふわする。もう、サヨナラしか残ってないと思ってたから。
涙ばかりがポロポロとこぼれてくる。
「結婚、しよう」
シンプルなことば。だけど、それでいい。
これが、いい。
その方が一番、理らしいから。
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