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第30部 キケンな歓迎会
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「!!」
「おおおっ」
刑事さんたちが声をそろえる。さすがに私も驚くと、理はペロッと上唇を舐めて、
「あまーーい」
と古いギャグみたいな言葉を叫んで、私の肩にもたれて目を閉じた。
「デレだ!」
「坂井さんのデレ、出た!」
「写メ撮れ!」
「写メ撮れ!」
「みんなに送れよ!」
撮影会のように、みんなが理のデレ顔を撮っている。私はなんだかんだ面白くなってきて笑っていると、また芳沢さんが私に日本酒を注いだ。
「何本飲んだか、わかんないわぁ。まぁ、飲んで飲んで。それ飲んだら、坂井連れて帰るといいわよ」
芳沢さんが珍しくそう言うと、私は笑って頷いた。しかし。芳沢さんの「それ」は、熱燗2合のことだったけれど。きついけど、とりあえず早く帰るために、私は日本酒をクイックイッと飲むことにした。理は隣で寝息を立てている。
「芳沢さん、飲ませすぎ」
「だってぇ。あんたが飲ませろっつったんじゃん」
「帰り、たいへんだよぉ。馬鹿」
「年上に向かって馬鹿って言う?!」
芳沢さんはそう怒鳴るけれど、次の瞬間テーブルに頬を乗せて、グウグウ…と眠り始めた。
「おおおっ」
刑事さんたちが声をそろえる。さすがに私も驚くと、理はペロッと上唇を舐めて、
「あまーーい」
と古いギャグみたいな言葉を叫んで、私の肩にもたれて目を閉じた。
「デレだ!」
「坂井さんのデレ、出た!」
「写メ撮れ!」
「写メ撮れ!」
「みんなに送れよ!」
撮影会のように、みんなが理のデレ顔を撮っている。私はなんだかんだ面白くなってきて笑っていると、また芳沢さんが私に日本酒を注いだ。
「何本飲んだか、わかんないわぁ。まぁ、飲んで飲んで。それ飲んだら、坂井連れて帰るといいわよ」
芳沢さんが珍しくそう言うと、私は笑って頷いた。しかし。芳沢さんの「それ」は、熱燗2合のことだったけれど。きついけど、とりあえず早く帰るために、私は日本酒をクイックイッと飲むことにした。理は隣で寝息を立てている。
「芳沢さん、飲ませすぎ」
「だってぇ。あんたが飲ませろっつったんじゃん」
「帰り、たいへんだよぉ。馬鹿」
「年上に向かって馬鹿って言う?!」
芳沢さんはそう怒鳴るけれど、次の瞬間テーブルに頬を乗せて、グウグウ…と眠り始めた。
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