続・君につづく道

第30部 キケンな歓迎会

2

「してません」

「じゃ、独身主義？」

佐久間さんの質問攻めにムッとして、佐久間さんを睨みつけた。

「関係ないですよね。仕事してください」

「噂通りのクールビューティさんだね」

シカトした。

「俺さ、彼女と別れたばかりなんだ」

知らないよ、そんなこと。

「渡部さんは？独身主義でも、彼氏はいるの？いるよね？どんな人？」

うざい…！

すると、佐久間さんと私の後ろから同い年の派遣社員の徳田さんが椅子ごと近づいてきて、

「佐久間さん。渡部さんはだめですよ。彼氏、刑事さんなんですよね。たまに迎えにきてますよね」

と笑いながら言い出すと、ろくに話したこともないのになんで知ってるんだ？と思って、徳田さんを睨みつけた。

「結構年上ですよね。彼、何才上ですか？」

徳田さんは長い髪を指でくるくる巻きながら訊ねてくる。

「13才上」

「13才？！年上過ぎない？話、合う？！」

佐久間さんが驚いて言うと、私はもちろん、あえて無視していた。

「別に」

「へぇ。そこんとこ、またいっぱい夜、話聞きたいな！」

「言わない」

「つれなーい！」

佐久間くんと徳田さんは笑いながら声を揃えた。

仕事しろーーーーー！！