続・君につづく道

びぅむ

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第29部 優しいうたがきこえる

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滋と理はダイニングでビールを飲み続けている。今日は二人ともうちに泊まる。たまには私は美夜と語りながら寝たいから、客間で一緒に寝ることにした。

「え?付き合ってんなら同じ部屋でいいんじゃね?なに?声聞こえちゃうから遠慮?」

と理がお風呂あがりに言うと、思わず私は理を後ろから軽く蹴った。

「理のいう『つきあう』が、みんな当てはまるとは限らないのよ!」

「は?なんで?え?まだなの?ガキか!!」

デリカシーなさすぎる。ゼロじゃない。マイナスポイントだ。

客間で、私と美夜はセミダブルベッドに一緒に横になっていた。

「坂井さん、つきあう=エッチなわけ?」

と美夜が呆れて言うと、私は頷いた。

「彼はね、そうかもね。先にカラダなのかも」

「え?もしかして、雪ねぇも…、そうだったの?!」

「え?!」

まさか、美夜とそんな会話をする時が来るなんて…。

「…ねぇ。坂井さんと実際付き合って、どれくらいなの?」

美夜はうつ伏せになって頬杖をつくと、私は目を丸くして美夜を見た。

「…正式に付き合ったのは…二十歳過ぎてから、かな」

「そうなんだ。きっかけは??」
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