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第29部 優しいうたがきこえる
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美夜は滋との恋は片思いだと思ったり、私と滋を今更疑ったりして、思い詰めて落ち込んでたりもしたけれど、圭太との恋を終わりにするため一人でロンドンに行ったんだ。
そしたら、今度は滋がそんな美夜を諦めようとした。本当に滋はダメ男だ。肝心な時に、勇気がない。殴りつけようと思った。だけど、そんな滋を叱って背中を押したのは、祐さんだったんだ。
それを見ていたはずなのに、理だけは一人状況をよく飲み込めていなくて、首を傾げるばかりだったけれど。
はっきりするまでは、私も理に話してなかった。少しは、気づいたと思ってたけど…。
滋はロンドンに美夜を迎えに行って、一緒に帰ってきた。仲良く手を繋いで…。長い年月を超えて、ようやく身を結んだんだ。
理は二人の前に立つと、
「お前たち、なんか、やらかしたのか?!」
と的外れなことを言い出した。やっぱり全然分かってなかったか…。
「いや。…だから、付き合うことになったって言ったでしょ?」
私が呆れながらもそう言うと、理は目を丸く見開いて倒れそうになってよろめいた。
「ま、まじか。まじか!!」
やっと理解したようだ。
そしたら、今度は滋がそんな美夜を諦めようとした。本当に滋はダメ男だ。肝心な時に、勇気がない。殴りつけようと思った。だけど、そんな滋を叱って背中を押したのは、祐さんだったんだ。
それを見ていたはずなのに、理だけは一人状況をよく飲み込めていなくて、首を傾げるばかりだったけれど。
はっきりするまでは、私も理に話してなかった。少しは、気づいたと思ってたけど…。
滋はロンドンに美夜を迎えに行って、一緒に帰ってきた。仲良く手を繋いで…。長い年月を超えて、ようやく身を結んだんだ。
理は二人の前に立つと、
「お前たち、なんか、やらかしたのか?!」
と的外れなことを言い出した。やっぱり全然分かってなかったか…。
「いや。…だから、付き合うことになったって言ったでしょ?」
私が呆れながらもそう言うと、理は目を丸く見開いて倒れそうになってよろめいた。
「ま、まじか。まじか!!」
やっと理解したようだ。
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