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第28部 ファーストキス
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俺が微笑んで言うと、雪子は野菜を口に運びながら俺を見た。
「そうなの?」
「もちろん。俺は…本気で誰か好きになったことなんてなかったし。彼女はいたし、確かに南崎とも少しだけつきあったけど、あれはノーカウントでいいくらいだ。キスもしてないし」
「そうなの?」
雪子は少し目を丸くしている。
「高校の時の俺は…そうだなぁ。ヤンチャだった。ワルだったから、警察にもよく世話になってたし、そのせいで先生にもよく呼び出されたり説教されたりもしたよ。女の先生で、まぁ、綺麗な人だったよ。熱血な女教師でね、俺は喧嘩ばかりしてたから、いつも怒られてた。で、俺を怒って、頭とか殴ったりするもんだから、今度はその先生が校長とかからも怒られてた。でも、嫌いじゃなかったよ。楽しかったし。面白かった。イイ先生だったんだと思うよ。ワルの俺を無理やり野球部に入れてさ。南崎を監視役につけてたりして」
俺は思い出して、少し笑った。
「野球部にいたの?!意外すぎる…。あ、でも日曜とかたまに草野球してたよね。署の人たちと。いやいや連れ出されてたのかと思ってた」
「いやいやだよ。でも、まぁ、あいつら、楽しいしな」
「ふふ…分かる」
「そうなの?」
「もちろん。俺は…本気で誰か好きになったことなんてなかったし。彼女はいたし、確かに南崎とも少しだけつきあったけど、あれはノーカウントでいいくらいだ。キスもしてないし」
「そうなの?」
雪子は少し目を丸くしている。
「高校の時の俺は…そうだなぁ。ヤンチャだった。ワルだったから、警察にもよく世話になってたし、そのせいで先生にもよく呼び出されたり説教されたりもしたよ。女の先生で、まぁ、綺麗な人だったよ。熱血な女教師でね、俺は喧嘩ばかりしてたから、いつも怒られてた。で、俺を怒って、頭とか殴ったりするもんだから、今度はその先生が校長とかからも怒られてた。でも、嫌いじゃなかったよ。楽しかったし。面白かった。イイ先生だったんだと思うよ。ワルの俺を無理やり野球部に入れてさ。南崎を監視役につけてたりして」
俺は思い出して、少し笑った。
「野球部にいたの?!意外すぎる…。あ、でも日曜とかたまに草野球してたよね。署の人たちと。いやいや連れ出されてたのかと思ってた」
「いやいやだよ。でも、まぁ、あいつら、楽しいしな」
「ふふ…分かる」
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