続・君につづく道

びぅむ

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第27部 旅行はテンション上がります⤴︎

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あれからなんとか警察と救急車も来て、双方から聞いた事故の状況を俺が説明すると、スムーズにその後話が進み、俺も開放された。

渋滞も少しずつ緩和されて、俺たちも札幌を脱出し、目的地のコテージに到着した時には15時を回っていた。お昼は途中のサービスエリアで軽く済ませて、とりあえず先にコテージにチェックインしてから買い出しに出かけようと話をした。ようやくコテージの駐車場に着いて、車を停めると、

「着いたぞ」

と言ってシートベルトを外すと、返事がない。雪子はこっち側に顔を向けて、眠っている。

「雪子?」

ともう一度話しかけても、雪子はまだ起きない。俺はちょっとキョロキョロして森の中のコテージの駐車場を見回してみる。が、誰もいない。

「ゆーきーこー」

ともう一度話しかけると、雪子はうっすらと目を開けて、

「ついたの?」

と答えると、俺は微笑んで身を乗り出して雪子の唇を塞いだ。

「んっ…」

雪子のシートベルトを外して、俺は助手席のシートを倒すと、さらに唇を重ねて舌を絡めてた。

「着いた…んでしょ…?」

「もう、ちょっと…」

「でも」

「少しだけ」

俺は雪子のスカートに手を入れようとすると、雪子は俺の手を止めて、

「チェックイン、してから!」

と言って微笑んだ。

「えぇ?だめ?」

「だめ。止めらんなくなるんでしょ?」

「よくご存じで」
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