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第27部 旅行はテンション上がります⤴︎
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しおりを挟む女たちは、男を誘惑して気を許したところで財布を盗む。手段は大体いつも同じだ。
女2人を警察に引き渡して、俺と江藤は居酒屋に戻ると、他の男たちはテーブルに顔を伏せて眠っていて、雪子だけは一人でまだワインを飲んでいた。
すでに3本目…。しかも、殆どもう空だ。そりゃ普通の人なら倒れるな…。
「す、凄いっすね、雪子ちゃん」
「…だから言ったんだよ。こいつ、ザルだから。東京でもな、酒豪の女と飲み比べして潰したし。しかも、滅多に二日酔いにもならない。こいつと飲むと、大体はみんな潰れて翌日の仕事に支障が出る。特に、ワイン。いや、いいんだよ。こいつ、飲むとさらにエロくて可愛いからな」
俺はそう言って雪子の隣に腰を下ろすと、江藤は男どもの肩を叩いて起こそうとした。
「雪子?」
「…理…あの人と、消えた…」
「は?あ、あぁ、そっか。ちゃうちゃう。あいつら、とっ捕まえただけだ」
「捕まえた?私のことは、捕まえててくれないのに。置いてかれた…」
雪子はワインを飲みながら涙ぐんだ。
これ、酔ってんなぁ。
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