続・君につづく道

びぅむ

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第27部 旅行はテンション上がります⤴︎

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雪子は、隣に座る江藤に話しかけられて、にっこりと微笑んで話し始めた。

やっぱり、怒ってるな、これ。

俺はビールを飲み干したので、次はハイボールを飲むことにした。

雪子はちっともこっちを見てくれない。なのに、江藤とは楽しそうに話している。隣のサチコは俺の腕にしがみついてくるが、うざいので振り解き、

「触るなよ。暑苦しい…」

と言うと、サチコはにこにこ笑って、

「照れてる?可愛いのね、坂井さん」

と言って、ワインを飲んでいる。

馬鹿か。どこが照れてるんだよ!よく見ろ。オコだ。怒ってるんだ、俺は!

「あれ?雪子ちゃん…ワインもうないの?す、凄いね。ボトル頼む?」

江藤が言うと、サチコがグラスを高く掲げて、

「ボトルおかわり!」

と叫ぶと、俺はため息をついた。雪子はまだ俺と目を合わせない。

そこにワインのボトルがまた運ばれてきて、サチコと雪子が凄い勢いで飲んでいる。飲み比べか?と思うくらいだ。

すでに他の男たちは眠ったり、1人はトイレから戻ってこなかったり。江藤は守りに入っているのか、あまり飲んでいない。自分で制御できるタイプなんだろう。穏やかな顔をして、雪子の隣にいて話し込んでいる。

雪子の耳元に手を当てて、コソコソヒソヒソ話している。

ムカつくんだけど!こういう涼しい顔とかしてる飲む男は、ガンガン飲まして潰していいんだけど!
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