続・君につづく道

びぅむ

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第27部 旅行はテンション上がります⤴︎

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「江藤さん。私はハイボールを」

「まだ飲むの?」

「酔うまで飲みます」

やべ。スイッチ入ってきた?

俺は雪子の頭を掴むと、雪子は首を傾げて、

「あと一杯だけ」

と甘えるように言うと、俺は雪子の肩を抱いた。

それも、いいか。こいつらが雪子に…じゃなくて酒に潰されてくれれば…!

そこに、ケバかった女2人がやってきた。

2人とも髪は長い。顔は似てないから他人か。友達かな。

「お待たせしました。お邪魔します」

「てか、この並び、おかしくないですか?はい、席替え」

女たちは強引に席替えを始めた。

俺は雪子から引き離されて、ケバい女が隣。その隣に中島。
俺の前に雪子、その隣に江藤、もう1人のケバい女、日暮、真田が並んでいる。風呂上がりなのに、女2人はしっかり化粧をしている。雪子はスッピンだが、可愛い。

「何飲んでるの?ビールですか?」

「あぁ」

「じゃ私もビール」

女1人はビール、もう1人の女はライムサワーを注文して、飲み物が運ばれてくると、俺たちは乾杯した。

「あ、私は矢沢サチコです」

俺の隣の女が自己紹介して微笑んだ。

「私は川上亜衣。サチコとは大学からの付き合いなの」

「よろしくー!」

江藤たちはニコニコ嬉しそうに笑って、男どもも自己紹介を始めた。合コンみたい。

「あなたは?」

サチコが俺に擦り寄ってきて言うと、

「俺は坂井」

と短く名乗った。
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