続・君につづく道

びぅむ

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第26部 スパは癒し処です

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「お前何勝手に雪子に触ってんだ?!あ?!俺の前でいい度胸してんな!」

理は額の血管を浮かせながら江藤さんの肩を足で押している。江藤さんは眉をしかめながら真顔で私を見つめて、

「彼女さん。なんでこんな横暴な男と付き合ってるんですか?野獣ですよ。変態プレイに悩まされてませんか。普通の人がいいでしょう」

と言って顔を近づけて言うと、私はムッとして江藤さんの顔を掌で押して、

「近いです。離れて。暑苦しい」

と思わずホントのことを言ってしまった。理は隣に座る男の人を蹴ってベッドから降ろすと、私の腕を掴んでベッドに引き上げた。

「お前、ほんとに…勝手に人の話に割り込んでくんな。スパなんか行くかよ。めんどくせ…」

「スパいきたいです!楽しそう!」

「え?!」

私が江藤さんの言葉に乗ると、理は驚いて私を見た。

「は?え?…おい、ゆき…」

「スパで汗流して、ビール飲もう!」

と江藤さんが微笑みながら拳を上げて言うと、

「いえーーい!!」

と他の人たちも笑って賛同する。

「いえーい」←これは棒読み。

一応私も乗ってみる。

そうして、私と江藤さんたちは意見一致して、理を交えてスパに行くことにした。

理一人だけ、どんよりと肩を落として俯いていたけれど。
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