続・君につづく道

びぅむ

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第25部 理の反撃

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「ちょっと、恥ずかしかったの。理のことを疑って、滋のこともあって、理に信じろって言われた時、すごく自分が恥ずかしかったのよ。だから、本当は合わす顔なくて…」

俺は窓を開けて、ベランダに出てタバコの煙を口から吐き出した。

「あの時の理、かっこよかった。惚れ直したよ」

雪子はファンデーションを頬に塗りながらそう言って微笑んでいる。俺はベランダの手すりに肘をかけて背中をつけると、部屋の中で化粧をする雪子の背中を見つめた。

「そうかそうか。たまには真面目に言ってみるもんだな」

「うん。かっこよかった。年上の彼氏って感じ」

「うん。それは間違い無いけどね。まったく。ヒヤッとさせやがってさ」

ボソッと小さく呟くと、雪子はゆっくりと立ち上がって俺のそばに歩み寄ると、ベランダに顔を出してきた。

「うん?なぁに?」

「いや。別に」

俺はそう言って微笑むと、雪子は俺の唇から吸いかけのタバコを取ると、俺の肩に片手を乗せて、背伸びをして唇を重ねてきた。

「もう、絶対に離れないからね」

唇が僅かに離れた時、雪子が微笑んで言うと、俺はそんな雪子を両手でギュッと抱きしめた。

「じゃ、今日出かけるの、やめ」

「無理」

「離れないって言ってるそばから…」
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