414 / 652
第25部 理の反撃
15
しおりを挟む
「ちょっと、恥ずかしかったの。理のことを疑って、滋のこともあって、理に信じろって言われた時、すごく自分が恥ずかしかったのよ。だから、本当は合わす顔なくて…」
俺は窓を開けて、ベランダに出てタバコの煙を口から吐き出した。
「あの時の理、かっこよかった。惚れ直したよ」
雪子はファンデーションを頬に塗りながらそう言って微笑んでいる。俺はベランダの手すりに肘をかけて背中をつけると、部屋の中で化粧をする雪子の背中を見つめた。
「そうかそうか。たまには真面目に言ってみるもんだな」
「うん。かっこよかった。年上の彼氏って感じ」
「うん。それは間違い無いけどね。まったく。ヒヤッとさせやがってさ」
ボソッと小さく呟くと、雪子はゆっくりと立ち上がって俺のそばに歩み寄ると、ベランダに顔を出してきた。
「うん?なぁに?」
「いや。別に」
俺はそう言って微笑むと、雪子は俺の唇から吸いかけのタバコを取ると、俺の肩に片手を乗せて、背伸びをして唇を重ねてきた。
「もう、絶対に離れないからね」
唇が僅かに離れた時、雪子が微笑んで言うと、俺はそんな雪子を両手でギュッと抱きしめた。
「じゃ、今日出かけるの、やめ」
「無理」
「離れないって言ってるそばから…」
俺は窓を開けて、ベランダに出てタバコの煙を口から吐き出した。
「あの時の理、かっこよかった。惚れ直したよ」
雪子はファンデーションを頬に塗りながらそう言って微笑んでいる。俺はベランダの手すりに肘をかけて背中をつけると、部屋の中で化粧をする雪子の背中を見つめた。
「そうかそうか。たまには真面目に言ってみるもんだな」
「うん。かっこよかった。年上の彼氏って感じ」
「うん。それは間違い無いけどね。まったく。ヒヤッとさせやがってさ」
ボソッと小さく呟くと、雪子はゆっくりと立ち上がって俺のそばに歩み寄ると、ベランダに顔を出してきた。
「うん?なぁに?」
「いや。別に」
俺はそう言って微笑むと、雪子は俺の唇から吸いかけのタバコを取ると、俺の肩に片手を乗せて、背伸びをして唇を重ねてきた。
「もう、絶対に離れないからね」
唇が僅かに離れた時、雪子が微笑んで言うと、俺はそんな雪子を両手でギュッと抱きしめた。
「じゃ、今日出かけるの、やめ」
「無理」
「離れないって言ってるそばから…」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
7
1 / 3
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる