続・君につづく道

第25部 理の反撃

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が、雪子は女の子だ。そんなことはさせられない。ここから先は、俺の役目だからな。

だから、この件は俺が落とし前をつける。

中絶させられた女性に弁護士をつけて、慰謝料を払うよう俺が高野を起訴しようと思う。その女性にも、その勇気を持ってもらいたかった。だから、最初は引き気味だったが、やがて彼女は首を縦に振り、告訴することを決意してくれた。

よく知っている検事にも理由を話し、必ずあいつに刑罰を与えてやる。

雪子たちは告訴を取り下げて示談にすることを望んでいたそうだが、あいつらがその方がいいというのなら、それでもいい。が、別の女性を襲ったことは明らかに強姦罪だ。その事に関しての刑罰は必要だろう。

とりあえず雪子たちの示談金は先方が提示した金額にさらに上乗せして、最高なくらいに金額を跳ね上げさせた。やっと弁護士が承諾したうえでこの件は終わりにする。が、別件として強姦罪であいつを起訴する手配をしている。

雪子たちはそこまで知らなくていいことだ。俺が、あいつを許さないだけ。

梶原守留のような卑劣な男だけは、絶対に逃さない。刑を執行させることが、俺の目標だ。俺は、これでも刑事。

誰一人、罪を償うことから逃したりなんかしない。