続・君につづく道

びぅむ

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第25部 理の反撃

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やっと眠りについたのは、外が明るくなってきた早朝4時頃。

俺は雪子の少し乱れた前髪を撫でて、眠る雪子の頬を撫でて寝顔を見つめていた。

ちょっと久々に頑張りすぎた。この歳になって、無茶苦茶に腰を動かして、少し筋肉痛かも。

それでも、まだまだ足りない。まだ、雪子の中に入っていたかったくらいだ。

色々と波乱続きの今年の夏。

雪子とまた別れることになるかと思った…。だけど、雪子は俺のことを信頼してくれた。俺は雪子の愛情を信じることにして、そのことに賭けたんだ。滋が危うくライバルになるのかとヒヤリとしたもんだが、滋は雪子とはなんでもないと言い切ってくれた。これも、俺を信頼してくれている証拠だ。素直に、うれしいと思う。

平田のこともあったけど、なんとか俺のことは諦めてくれることになって、なんだかんだで一ノ瀬とくっついた。

なんだったんだろうな。が、それは後で一ノ瀬から詳しい話を聞いた。

雪子と滋が来たあの日。

2人は別々に帰っていったけど、雪子が平田と一ノ瀬と鉢合わせした時、雪子がキッパリと平田に「俺のことは諦めろ」というような事を言ったらしい。上半身裸の俺と平田が抱き合う姿を見て、疑って泣いてたというのに。

俺が「信じろ」と言ったあの言葉で、雪子の中でも何かが変わったのか、どうやら自信がついたらしい。それでいいんだ。
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