続・君につづく道

第23部 大人は余裕な顔で嫉妬する

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無防備すぎるし、用心しろって。慰めることなんか簡単だけど、雪子はダメだ。坂井さんがいる。俺は2人とも大事だ。だから、俺はあいつにとって男にはならないって決めてるんだ。恋愛感情はない。それだけははっきり言えるよ。そのかわり、一番の親友ではいさせてくれよ。坂井さんには敵わないしな。さっきの言葉聞いたら、なおさら。俺も目が覚めた。羨ましい。あんな風に、俺も誰かのことを愛したいって思ったよ。坂井さん。心配かけてすまなかったな。もうあいつには触れないよ。邪な気持ちもない。だから、安心してくれ」

滋はニッコリと微笑んでそういうと、俺はタバコの吸殻を灰皿に押し付けて捨てて、頭をかいて後ろのベッドに寄り掛かった。

「滋。俺はさ、さっきはああ言ったけど、ほんとはお前にすっげぇ嫉妬したんだ。メラメラに焼き殺したいくらいにな」

「えっ」

「だってさ、ここにお前と雪子が一緒に来た。もしかして、俺たち、やりましたー、みたいな報告されるのかと思って…内心めっちゃ焦った」

滋の笑顔が、フリーズした。

「でもさ、俺はお前らより遥かに大人だからな。無理してオトナぶることには慣れてるんだ。雪子がそんなに寂しがってたことに、気づかなかった。