続・君につづく道

第23部 大人は余裕な顔で嫉妬する

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「今、行かない方がいいよ。女の人、いるの、同じ警察官の女性。裸で、抱き合ってた」

「は？！2人とも…？」

「理だけ。女の人、理のこと、好きな人なの。抱きしめてた…」 

その光景がまた目に浮かんで、私は声が震えてそれ以上言えなかった。

「坂井さんはなんて？」

「…多分私に気づいていない」

「お前、逃げてきたのか」

「だって」

すると、滋は私の腕を掴んで引っ張って、理のマンションの方に歩き出した。

「え？やだ。なに？行かないよ」

「逃げてちゃダメだ。ただでさえ遠距離なんだ。遠恋はな、小さな誤解もでっかくなるんだよ。早く対処しなきゃ後悔するんだぞ！ちゃんと坂井さんと向き合え！」

滋の言葉が、小さなトゲのように胸にチクリ、チクリと突き刺さる。怖くて、逃げ出したい。なのに足がすくむ。そんな私を、滋はグイグイと引っ張って理のマンションに連れていった。そして理の部屋の前に並んで立つと、滋はインターホンを押した。

10秒くらいの間があって、ドアがゆっくりと開くと、私はギクッとして肩を竦めて、俯いてしまった。

この間が怖い。…エッチなことしてたかもしれない。

やだ。

怖い…！

目の前に、理がいた。さっきは裸だったけれど、今はTシャツを着て、下はさっきと同じハーフパンツだ。