358 / 652
第22部 ひとり寝は寂しいです
15
しおりを挟む
*
私は、また札幌に行った。
理にメールしたけど、忙しいらしくてあまり返事はない。でも、昨夜やっとメールが来た。風邪をひいて、寝込んでいるらしい。私はやっぱり心配で、北海道にやってきた。
住んでいるマンションの場所は、はっきり言って覚えていないので、所属している警察署に向かうことにした。すると、一ノ瀬さんが車から降りてきたところで、私を見て驚いて駆け寄ってきた。
「あれ?雪子ちゃん!どうしたんだ?」
「…一ノ瀬さん。…こ、こんにちわ」
私は少し引き気味で言うと、一ノ瀬さんは頭をかきながら笑って、
「もしかして、坂井さん、風邪引いたって聞いて、東京から来たの?わざわざ?可愛いなぁ」
と言って頭をポンと叩くと、私はその手を振り払った。
「触らないでください」
「えぇ?つれないなぁ。傷つくなぁ」
この人のこういうところ、嫌い。
私は背を向けて警察署を出ようとすると、一ノ瀬さんはまた歩み寄ってきて、
「どこ行くの?住んでるとこ、知らないからここに来たんでしょ?」
図星だ。
でもシカトして歩みを止めず車道に出ようとすると、一ノ瀬さんは私の腕を掴んだ。
私は、また札幌に行った。
理にメールしたけど、忙しいらしくてあまり返事はない。でも、昨夜やっとメールが来た。風邪をひいて、寝込んでいるらしい。私はやっぱり心配で、北海道にやってきた。
住んでいるマンションの場所は、はっきり言って覚えていないので、所属している警察署に向かうことにした。すると、一ノ瀬さんが車から降りてきたところで、私を見て驚いて駆け寄ってきた。
「あれ?雪子ちゃん!どうしたんだ?」
「…一ノ瀬さん。…こ、こんにちわ」
私は少し引き気味で言うと、一ノ瀬さんは頭をかきながら笑って、
「もしかして、坂井さん、風邪引いたって聞いて、東京から来たの?わざわざ?可愛いなぁ」
と言って頭をポンと叩くと、私はその手を振り払った。
「触らないでください」
「えぇ?つれないなぁ。傷つくなぁ」
この人のこういうところ、嫌い。
私は背を向けて警察署を出ようとすると、一ノ瀬さんはまた歩み寄ってきて、
「どこ行くの?住んでるとこ、知らないからここに来たんでしょ?」
図星だ。
でもシカトして歩みを止めず車道に出ようとすると、一ノ瀬さんは私の腕を掴んだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
7
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる