続・君につづく道

第22部 ひとり寝は寂しいです

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祐もさすがに呆れて、

「示談か。金で解決しても、それだけで解決なんてできないこともある。雪子ちゃんの気持ちがね。辛い思い、してきたんだろ。納得できる？」

と言って、私をじっと見つめる。

さすが祐さんだ。大人だ。心の痛みを誰よりも感じて、悟って、労ってくれる。

「そうね。でも、分からないわ。私もそろそろ有給使い終わるし、転職がうまくいくか、私も不安よ。今のままだと、はっきりいって、不可能かもしれない」

「雪子ちゃん…」

「横溝先生とも、ちゃんと話し合って、考えてみます」

私はそう言って顔を上げると、みんなは私を見て大きく頷いてくれた。

「まぁ、焦らず、考えてみよう」

「そうだな。松林さんも、引き続き、よろしく頼むよ」

「おう。任せとけ！」

松林さんと滋は顔を見合わせて笑い合うと、松林さんが先に帰っていった。そこに奥の寝室から凜ちゃんが出てきた。

「パパ。お腹空いたよ～」

と言ってリビングに現れると、

「あ、雪子おねえちゃん、滋おにいちゃんも来てたの？」

と無邪気な笑顔で言った。

「凜ちゃん、お昼寝？」

と滋が凛ちゃんの頭を撫でて言うと、凜ちゃんはニコッと微笑んだ。

「あのね。宿題してたの。で、終わったら眠くなっちゃって、ちょっと寝ちゃった」