続・君につづく道

びぅむ

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第21部 嵐の前の温泉旅行 後編

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「し、してた…。気持ちよくなりたくて、ちょっとだけ、…触ったよ」

よしよし。

「どんなふうに?」

?!」

驚き方がハンパない。

「理…、ここに私が来てから、凄くイジワル」

「え?」

雪子は何故か涙ぐんで、俺にしがみついた。

「さっきだって縛るし、声聞こえるって脅すくせに、声出させるし、一人でしてたって言わせるし、どんなふうにって言わせようとするし…」

雪子の声が震える。

やばい。苛めすぎた。可愛すぎてつい。

俺はさすがに少し切なくなって、そんな雪子を両手でギュッと抱きしめると、

「ごめんごめん。つい嬉しくて、可愛すぎて、苛めすぎたよな。俺もこれ以上どうやって可愛がってやればいいのか、模索してたんだよ」

と言って、雪子の柔らかな髪を撫でた。

「もう…理のばか」

「怒った?」

「怒った」

「どうすれば機嫌、直してくれる?」

俺が問いかけると、少し間があってから雪子は体を起こして、

「チューして。やらしいチュー」

と言って微笑むと、大したことじゃないことなのに、改めて言われて俺はまた笑ってしまった。雪子の頬を左手で覆うと、雪子はその掌の温もりを感じて少しだけ目を閉じる。

その仕草が、好きだ。

「舌、出して」
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