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第18部 真夏の北国 ②
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平田の強引さにうんざりしていると、そこにまた榊原さんが事務所を出てきて、
「坂井。早くしろ。平田さんは、今手が空いてるなら、応接室にコーヒー持っていってくれ。1人分。そこの応接室は午前中は使用不可だから、誰も通すなよ」
と言うと、俺は驚いて榊原さんを見た。が平田は大きく頷いて、
「コーヒー入れてきまーす!!」
と元気に答えると、給湯室に駆け込んだ。
「さて。坂井。話が進まない…。とりあえず始めるぞ」
「はい。」
俺はチラッと応接室を見たけど、とりあえず朝礼に顔を出すことにした。
平田は鼻歌を歌いながらコーヒーを入れていると、一ノ瀬が後ろからやってきて、
「あ、平田さん、それ、応接室に?」
と訊ねてくると、平田は頷いて一ノ瀬を見た。
「はい。どんな方なんですか?重要参考人とか、ですか?」
「うーん。ある意味重要参考人かな。坂井さんの」
「坂井さん?」
「坂井さんの彼女がきてるんだよ。もう坂井さん、朝からご機嫌。鼻歌歌ってるよ」
「え?坂井さんが、鼻歌?彼女?ガセネタじゃ」
「坂井。早くしろ。平田さんは、今手が空いてるなら、応接室にコーヒー持っていってくれ。1人分。そこの応接室は午前中は使用不可だから、誰も通すなよ」
と言うと、俺は驚いて榊原さんを見た。が平田は大きく頷いて、
「コーヒー入れてきまーす!!」
と元気に答えると、給湯室に駆け込んだ。
「さて。坂井。話が進まない…。とりあえず始めるぞ」
「はい。」
俺はチラッと応接室を見たけど、とりあえず朝礼に顔を出すことにした。
平田は鼻歌を歌いながらコーヒーを入れていると、一ノ瀬が後ろからやってきて、
「あ、平田さん、それ、応接室に?」
と訊ねてくると、平田は頷いて一ノ瀬を見た。
「はい。どんな方なんですか?重要参考人とか、ですか?」
「うーん。ある意味重要参考人かな。坂井さんの」
「坂井さん?」
「坂井さんの彼女がきてるんだよ。もう坂井さん、朝からご機嫌。鼻歌歌ってるよ」
「え?坂井さんが、鼻歌?彼女?ガセネタじゃ」
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