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第18部 真夏の北国 ②
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しおりを挟む「写真で見た通り、可愛いね」
「良かったらLINE交換しない?」
みんな勝手に色々言っている。俺は雪子の肩をまた抱き寄せて背中側に隠した。
「うるさい!野獣ども!離れろ!それと、一ノ瀬、雪子に指一本でも触れてみろ。…チョンギってやるからな」
俺は一ノ瀬を指差して言うと、一ノ瀬は苦笑いになって、
「や、やだなぁ。冗談ですよ、冗談!」
あははは…と笑って頭をかいている。ある意味、一番危険なタイプだな。
「わりぃな。雪子。あとで部屋連れてくから、荷物、そこに置いとけよ」
「でも、長居するつもりは」
「え?帰りたいの?」
「え?」
「俺、またまだ足りないけど」
「え、え?!」
雪子は目を丸くして俺を見上げた。雪子は頬を染めて俯くと、頭を横に振った、
あー、もう、可愛いっ。仕事したくない。
思わず雪子を抱き寄せようとすると、一ノ瀬がまた雪子の腕を掴んで俺から引き離した。
「今日土曜だけど、午後から時間空くから、俺が札幌の街を案内してあげるよ」
とまた一ノ瀬は雪子の肩を抱き寄せて言うと、俺は舌打ちして、
「一ノ瀬…!言ってるそばから…邪魔すんな!!」
と怒鳴って一ノ瀬に殴りかかった。
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