274 / 652
第17部 真夏の北国 ①
16
しおりを挟む
「えぇ?!警部が行けばいいのに」
「俺が行ってどうする!?事件の責任者はお前だ!俺はここに残って指令を出さなくちゃいけないだろうが!」
「あー、はいはい。分かりやした。行きます。で、戻りません」
「さっさと行け!!」
「あ、この車は」
「使っていいから!!」
榊原さんの眉間に縦筋の血のラインがくっきり浮かんでいる。あれ?相当怒ってるな。珍しい。奥さんと何かあったのか?だからって、俺に当たるなよな。
俺は肩で深呼吸をしてシートベルトを締めると、窓は開けたままでエンジンをかけた。窓の外では、榊原が腕を組んで、まだプンプン怒っている。
もう、なんなんだよ、この人は!
腕時計を見ると、夜の8時を過ぎている。
だりぃ…。このままじゃ、俺、また寝る時間ないぞ。
思ったけど、口には出さず、とりあえず車を発進させた。
警察署から近くの駅までは車なら10分くらいだ。とりあえず地下の駐車場に車を駐車し、エレベーターで客室に向かった。
「えっと、確か。…502?」
502、502…。
「俺が行ってどうする!?事件の責任者はお前だ!俺はここに残って指令を出さなくちゃいけないだろうが!」
「あー、はいはい。分かりやした。行きます。で、戻りません」
「さっさと行け!!」
「あ、この車は」
「使っていいから!!」
榊原さんの眉間に縦筋の血のラインがくっきり浮かんでいる。あれ?相当怒ってるな。珍しい。奥さんと何かあったのか?だからって、俺に当たるなよな。
俺は肩で深呼吸をしてシートベルトを締めると、窓は開けたままでエンジンをかけた。窓の外では、榊原が腕を組んで、まだプンプン怒っている。
もう、なんなんだよ、この人は!
腕時計を見ると、夜の8時を過ぎている。
だりぃ…。このままじゃ、俺、また寝る時間ないぞ。
思ったけど、口には出さず、とりあえず車を発進させた。
警察署から近くの駅までは車なら10分くらいだ。とりあえず地下の駐車場に車を駐車し、エレベーターで客室に向かった。
「えっと、確か。…502?」
502、502…。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
7
1 / 3
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる