続・君につづく道

びぅむ

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第17部 真夏の北国 ①

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「写真ないんですか?!」

「ない」

「彼女、東京に残してるくせに写真がない?」

「まさか!」

2人の男が文句を言い出した。

写真。あるには、ある。エッチしてる時の。可愛かったから、つい。もちろんおっぱいまで見えてるやつ。夜の俺のお楽しみのために撮った。あと、寝顔もある。←盗撮?

が、もちろんそんなものを、こいつらに見せるわけにはいかない。するとそこに、榊原さんがやってきて、

「見たいか?俺はあるぞ」

と言い出すと、俺も周りの奴らも驚いて榊原さんを見上げた。

「ほら」

榊原さんは携帯電話を出して、雪子の微笑んでいる写真をみんなに見せた。

「可愛い!!」

「というか、綺麗!凄く綺麗!」

「絶対モテる!」

「こんな人が…坂井さんの彼女なわけないない」

一ノ瀬を含め、みんなでため息まじりにそう言うと、俺はムッとしてしまった。

「榊原警部。なんで写真」

「うちに遊びにきた時にな。さゆりが。で、転送してもらった」

「最悪」

俺にもそれ、送って欲しい。なんて、ここでは言えない。すると、榊原さんは俺の耳元に唇を寄せて、

「これ、欲しいか?」

と耳打ちする。俺は榊原さんを見上げて、無言でウンウンと頷いた。
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