続・君につづく道

第16部 合コン大作戦 後編

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「あいつ、お前を酒で潰すって言ってたから、お前を助けるために、だよ。雪子を怒らせるな。俺は知らんぞ」

俺は邑田の肩を叩いてトイレに向かって歩き出した。結構勢いよく飲んだから、足元がふらつく。あと少ししたら、あいつ連れて帰るか。

まぁ、なんとか邑田とは話し合えたみたいだし、後は酒が問題だけど…大丈夫かな。

まったく。フォローするのも、大変だ。あいつの酒癖、凄いけど、ワインだけなのかな？ワインが一番好きなのか？来月誕生日もあるし、ワイン買ってやるか…。こないだみたいに目一杯酔わせてみたいけど…絶対先に俺の方が潰れる…！

そう思いながらトイレで用を足して、また個室に戻ろうとすると、さっき俺の腕を掴んでいた女が壁に寄りかかっていた。名前は、覚えてない。苗字も下の名前も、まったくもって覚えてない。

「坂井さん」

綺麗な子だとは思うけど、なんだろう。なんか…タイプじゃないんだよね。

女が歩み寄ってきて、俺の肩に手を置いて見つめてきた。

「なんだよ」

「そんな冷たいこと言わないでよ。ドSなの？さっきも頭ポンポンしてくれたし、隣で優しく笑ってくれてたし。いいわよ。私…お持ち帰りされても」