232 / 652
第15部 合コン大作戦 前編
7
しおりを挟む
そうして、結局食べ終わっても南崎さんの連れは来なかったので、3人で店を出ることにした。
「今から警察署に乗り込んでみるわ。いろいろ話を聞いてくれてありがとう」
南崎さんはそう言って私たちに背を向けて歩いていった。清々しいくらいハッキリものを言う人で、結構楽しかった。裏表のないタイプなんだろうな。こういう人が、理のそばにいたなんて。でも、何もないならよかった。付き合ったとはいえ…かなり昔のことだし。
私は安心してため息をつくと、千春さんはニヤニヤと笑っている。
「内心ドキドキでしたね!」
「ほんとに。疲れたわ。せっかくの休憩時間なのに」
「確かに。アイスでも買って食べながら戻りますか」
「そうね」
そうして、私たちは会社へと戻る道を歩き始めた。
「南崎!」
声をかけられて、南崎まりあは振り向いた。車道の路肩に止まった車の助手席から、坂井理が飛び出してきた。
「悪かったよ!すまんすまん」
苦笑いで駆け寄ってくると、南崎は仁王立ちになって坂井を睨みつけた。
「二度と急ぎの依頼なんか受けないわよ!」
「まあまあ。そう言わずにさ。あ、もう、ランチ食べちゃった?」
「今から警察署に乗り込んでみるわ。いろいろ話を聞いてくれてありがとう」
南崎さんはそう言って私たちに背を向けて歩いていった。清々しいくらいハッキリものを言う人で、結構楽しかった。裏表のないタイプなんだろうな。こういう人が、理のそばにいたなんて。でも、何もないならよかった。付き合ったとはいえ…かなり昔のことだし。
私は安心してため息をつくと、千春さんはニヤニヤと笑っている。
「内心ドキドキでしたね!」
「ほんとに。疲れたわ。せっかくの休憩時間なのに」
「確かに。アイスでも買って食べながら戻りますか」
「そうね」
そうして、私たちは会社へと戻る道を歩き始めた。
「南崎!」
声をかけられて、南崎まりあは振り向いた。車道の路肩に止まった車の助手席から、坂井理が飛び出してきた。
「悪かったよ!すまんすまん」
苦笑いで駆け寄ってくると、南崎は仁王立ちになって坂井を睨みつけた。
「二度と急ぎの依頼なんか受けないわよ!」
「まあまあ。そう言わずにさ。あ、もう、ランチ食べちゃった?」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
7
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる