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第14部 恋の障害
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「そいつとは、結局どうなった?」
滋も興味津々だ。圭太も食べ終わって、身を乗り出してきた。私は2人を交互に見て、
「お酒で飲み比べして、ワインで潰して、無事円満に解決したよ」
と言って、ニッコリと笑った。
「それ、円満っていうのか微妙…」
「潰した…って言ってるけど、どんだけ飲んだんだ?」
「2人で赤ワイン5本空けた」
「こえぇ…!」
滋と圭太の笑顔が、ヒクッと引きつった。
「来月お彼岸ね。またみんなで集まれるかな。私が理と別れていた時は、みんな揃わなかったもんね。私と理、日時ずらしてたからね。美夜とも、早く会いたいわ」
私が言うと、滋も大きく頷いて微笑み、圭太は切なそうな眼差しで頬をまた赤く染めていた。
「そうだな」
「やっと、またみんな揃うな」
そうして2人は、おにぎりと唐揚げを作るのを手伝ってくれて、帰っていった。
私はいつもの大きなタッパを2つ袋に入れて警察署に入っていくと、捜査二課の事務所を覗き込んだ。誰もいない。榊原さんもいない。会議中かな。
勝手に入るのは、なんか悪いかな。私はタッパを入れた袋が重かったので、理のデスクに置いてまたすぐに事務所を出て、廊下でキョロキョロした。
滋も興味津々だ。圭太も食べ終わって、身を乗り出してきた。私は2人を交互に見て、
「お酒で飲み比べして、ワインで潰して、無事円満に解決したよ」
と言って、ニッコリと笑った。
「それ、円満っていうのか微妙…」
「潰した…って言ってるけど、どんだけ飲んだんだ?」
「2人で赤ワイン5本空けた」
「こえぇ…!」
滋と圭太の笑顔が、ヒクッと引きつった。
「来月お彼岸ね。またみんなで集まれるかな。私が理と別れていた時は、みんな揃わなかったもんね。私と理、日時ずらしてたからね。美夜とも、早く会いたいわ」
私が言うと、滋も大きく頷いて微笑み、圭太は切なそうな眼差しで頬をまた赤く染めていた。
「そうだな」
「やっと、またみんな揃うな」
そうして2人は、おにぎりと唐揚げを作るのを手伝ってくれて、帰っていった。
私はいつもの大きなタッパを2つ袋に入れて警察署に入っていくと、捜査二課の事務所を覗き込んだ。誰もいない。榊原さんもいない。会議中かな。
勝手に入るのは、なんか悪いかな。私はタッパを入れた袋が重かったので、理のデスクに置いてまたすぐに事務所を出て、廊下でキョロキョロした。
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