続・君につづく道

びぅむ

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第14部 恋の障害

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今夜は滋と圭太がうちに遊びに来ている。

今、滋は24歳。渋谷のショッピングビルのアパレル店で働いている。圭太は19歳。大学生だ。カレーライスを作って、2人に食べてもらっている。

「なんだよ。今日坂井さん、帰ってこないのか?」

滋が眉をしかめて言うと、私は頷いて2人の前に座った。圭太は少し襟足が伸びてきて、今時の男の子っぽく、なかなかかっこよくなった。

「なんか、また大きい事件なんだって。帰れたら帰るけど、とんぼ返りになるかも。後でまた夜食届けようかと思ってる」

私が言うと、圭太は私を見てニッコリと微笑んだ。

「なんか、雪ねぇ。ちょっと変わったよね」

「え?私?変わった?どこが」

私はカレーライスを食べながらキョトンとしてしまうと、圭太と滋は顔を見合わせてニッコリと笑った。

「雰囲気が、柔らかくなったよ」

「え?私、そんなに尖ってた?」

「そうじゃないけど、なんてゆーか、いつも冷静沈着って感じ?」

圭太が微笑んでそう言いながら、カレーライスをガブガブと凄いスピードで口に運んでいる。
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