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第14部 恋の障害
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「これから、雪子と芳沢が飲んでくれたら、また酔っ払いモードのどエロい雪子が見られるからな。俺じゃあそこまで酔わせられないし」
エンジンがかかり、カーナビをセットしながら理が言うと、私は眉根を寄せて修を見つめた。
「え?それが、目的だったの?」
「いや、だって、マジで凄かったんだよ。今までのは比じゃねぇな」
またやらしい顔になってる。私は唇を尖らせて、理を睨みつけた。
「ほんっとに理は…。たまにはその邪な考え、頭から追い出してみてよ」
「え?俺が真面目なことしか言わなくなったら、つまんなくない?」
「…うっ…」
否定出来ない。
「それに、俺がエロくなくなったら、物足りなくなるのは雪子だと思うけどなー」
ニヤニヤ笑って私を見つめると、私は膨れながらも小さく頷いて、
「…ま、いっか」
と呟くと、理は手を伸ばしてきて私の頭を撫でてくれた。
「今キスしたら、また止まらなくなるから、やめとくよ。腰がもたない」
本当にこの人は、エロいし、なのに優しいし…。頭を撫でるのは子供扱いだけど、頭ポンポンって言うのじゃなくて、なでなで、してくる。そして、いつも頭を撫でた手は私の頬に降りてきて、頬を掌で覆ってくれる。この温もりが、大好きだ。
「じゃ、この手、繋いでもいい?少しだけ」
いいよ、と答えなくてもいいんだ。
だって、その手はすぐに私の手を握ってくれたから。
エンジンがかかり、カーナビをセットしながら理が言うと、私は眉根を寄せて修を見つめた。
「え?それが、目的だったの?」
「いや、だって、マジで凄かったんだよ。今までのは比じゃねぇな」
またやらしい顔になってる。私は唇を尖らせて、理を睨みつけた。
「ほんっとに理は…。たまにはその邪な考え、頭から追い出してみてよ」
「え?俺が真面目なことしか言わなくなったら、つまんなくない?」
「…うっ…」
否定出来ない。
「それに、俺がエロくなくなったら、物足りなくなるのは雪子だと思うけどなー」
ニヤニヤ笑って私を見つめると、私は膨れながらも小さく頷いて、
「…ま、いっか」
と呟くと、理は手を伸ばしてきて私の頭を撫でてくれた。
「今キスしたら、また止まらなくなるから、やめとくよ。腰がもたない」
本当にこの人は、エロいし、なのに優しいし…。頭を撫でるのは子供扱いだけど、頭ポンポンって言うのじゃなくて、なでなで、してくる。そして、いつも頭を撫でた手は私の頬に降りてきて、頬を掌で覆ってくれる。この温もりが、大好きだ。
「じゃ、この手、繋いでもいい?少しだけ」
いいよ、と答えなくてもいいんだ。
だって、その手はすぐに私の手を握ってくれたから。
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