続・君につづく道

びぅむ

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第12部 泡沫の夢

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「喉乾いたね。まだ時間あるけど、売店寄ってもいい?ここにいる?先に部屋に戻る?」

微笑んで雪子が訊ねると、俺は立ち上がって雪子の肩を抱き寄せた。

「一緒に行く」

「うん。じゃ、いこ。ごめんね。お待たせしちゃったね。ついついいいお風呂だったから」

無邪気にそう言って雪子は微笑む。これ、スッピンだよな。なのに、こんなに色っぽいって、すげぇな。若さか?!モトがいいのか。

俺と雪子はフロントの横にある売店に立ち寄った。雪子は少し離れて、チョコレートを見に行った。俺も雑誌コーナーを横目で見て歩いていると、そこに若い男が2人入ってきて、

「うわ。あの子、可愛い!」
「スッピンだよね、あれ。なのにあんなに綺麗って…」
「胸元、やばいな」
「1人か?」

とコソコソ話して雪子の正面の方から歩み寄ろうとする。俺は逆に雪子の後ろにスタスタと早足で歩み寄ると、男たちが雪子に話しかける前に雪子の手を繋いだ。

「え?どうしたの?」

雪子は振り向いて俺を見上げると、俺はにっこりと笑って、

「ガード」

と答えると、雪子は首を傾げた。すると、さっきの男たち2人は俺の顔を驚いて見ていたので、俺はギロッと2人を睨みつけた。
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