続・君につづく道

第11部 旅行先では溜めときましょう

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「部屋に露天風呂？！すぐに探すわ！」

私はカップを置いて携帯電話を取り出して、急いでネットから近辺の旅館予約サイトを検索した。

「お前、こういうの行動早いな」

「現代っ子ですから」

「…そこ、急にカルチャーショックだよ」

理はムッとしたけれど、構わずに私は旅館を探した。でも、理はなんだか楽しそうに微笑んでいる。私も嬉しくて、すごくワクワクして予約サイトを見まくっていた。

嬉しい！

旅行だ。

しかも、旅館。部屋に露天風呂って…泊まってみたかったんだ。

「なかなか土日、突然っていうと、難しいかも。予算は…」

私は恐る恐る理を見ると、理は立ち上がって私の隣の席に移動してくると、一緒に携帯電話を覗き込んだ。

「どの辺で、いくらくらいのとこが残ってる？」

「うーんとね。ここと…。ここは露天風呂はないけど、露天風呂が少し離れにあって。あと、ここは部屋に露天風呂あるけど、ちょっと高くて…」

「そこでいい」

「え？」

「早く」

「は、はいっ！」

思わず勢いで予約完了した。理は隣で、頬杖をつきながらニコニコ笑っている。