続・君につづく道

びぅむ

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第10部 恋に落ちる前から好きでした

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私が一瞥して言うと、理はククッと少し笑って、

「わかったよ。触らない。手、出しません。女子高生に興味ありません」

と右手を上げて宣誓すると、私は理の顔を下から覗き込むと、

「じゃ、そういうことで」

とニッコリと微笑んで言った。理はそんな私の頭を撫でて、

「了解!」

と言うと、私はその手をギロッと見上げた。

「すでに、一回宣誓を破ってますが」

「あっ」



そうして、理の部屋でパソコンからアメリカのとあるハイスクールの事件を調べることにした。松林さんも別の手から調べているという。私はリビングのちゃぶ台にノートパソコンを開いて、カチャカチャとキーボードを打ち込んでいると、いびきが聞こえてきた。

「んこごー。ググッ…。ガッ」

鼻、悪いのかな。なんか、うるさい。

ネット調べていると、祐さんが通っていたハイスクールでの銃乱射事件で、被害者は3箇所くらい搬送された病院がある。とあるBBSでは、祐さんは死亡したのでは、と疑われている書き込みがある。

怪しい…。

「ねぇ、坂井さん」

と言って振り向いてみる。けど、いびきだけ止んだ。私はため息をこぼして立ち上がり寝室に向かうと、

「坂井さん。妙な書き込みあるんですけど」

と言うと、理はうつ伏せでまだまだ熟睡していた。
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