続・君につづく道

第9部 イケメン刑事はエキストラ

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食べ終わり、店の前で私と千春さんは並んで邑田さん達と向き合っていると、

「それじゃ。あ、よかったら連絡先教えてくれませんか？！」

と千春さんが瞳をキラキラ輝かせて言うと、邑田さんは微笑んで頷き携帯電話を胸ポケットから出した。

「いいよ！もちろん。飲み会やる？」

「やります！！」

ノリが似てる…。私はため息をつくと、志村さんは私にそっと手招きしてきたので、少しだけ志村さんに歩み寄った。邑田さんより年上で落ち着いた雰囲気の彼の方が、話しやすい。

「ごめんね、邑田のこと」

「いえ。チャラ男には慣れてます」

「そっか。邑田、坂井さんに凄い敵対心あるからさ」

「え？」

「うちの署での検挙率No.1.は、坂井さんなんだよ」

「え？！」

「邑田はどうしても坂井さんに敵わなくてね。だから勝手に敵対心剥き出してるんだ。坂井さん、あー見えてもやり手でね。仕事に関しては真面目でとことん犯人追い詰めるんだ。邑田はさ、まだ若いからね。簡単に追いつくことはできないんだよ」

志村さんの言葉は、多分邑田さんをフォローしたいんだろうけど、私の中では坂井さんのことの方が大きかった。