続・君につづく道

びぅむ

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第9部 イケメン刑事はエキストラ

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やっと、普通の人の意見が来た。私は志村さんを見て、

「同感です。志村さんとは友達になれそうです」

と棒読みで言ってみた。

「えぇ?じゃ、俺は?」

「知人Aくらい」

「は?!」

邑田さんが身を乗り出すと、千春さんは隣で笑い出した。

「知人A!イケメンなのにエキストラみたいな扱い!酷い!さすが雪子さんだわ」

十分でしょ。私は基本的にこういう馴れ馴れしい男なんか、嫌いだ。そういうのは、親友の滋だけで十分だ。あいつも結構チャラい。似たタイプだ。

「俺さ、雪子ちゃんのこと、好きになった。必ず落としてみせる。絶対俺のこと、好きにさせてみせる」

「は?!」

そこに、私たちがオーダーした料理が運ばれてきた。私はうんざりして、食欲も失せてしまった。

この人に関わりたくない。こういう人、ほんとに疲れる…。

私と千春さんは、ポークソテー。邑田さんはオムライスに志村さんは生姜焼き。それぞれ食べ始めると、邑田さんはオムライスをパクパク口に運びながら、

「オムライス美味しいよ。一口食べる?」

と聞いてくると、

「いりません」

と即答した。千春さんはそんな私と邑田さんを見て、まだニヤニヤと笑っていた。
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