続・君につづく道

第8部 恋のバトル

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「お前ら…聞いてたなぁ？！」

俺が邑田たちを睨んで言うと、邑田はチェッと舌打ちして向こうに駆け出していった。一課と二課の男たちも、

「ちょっと、刺激が強すぎて…」

「あんな綺麗な子が、あんな激しい」

「声が…リアルで、可愛くて、鼻血が」

とそれぞれ顔を見合わせて言い合うと、俺は男たちの額を拳でゴンッと端から殴っていった。

「忘れろ。声も吐息すらも、記憶から抹消しろ。録音してないだろうなぁ」

俺が男3人に詰め寄って言うと、3人は青ざめながらもウンウンと大きく頷いた。

「雪子をおかずにするのも無しだからなぁ！」

俺がまた拳を振り上げると、男3人は「うわぁ！」と叫んで逃げ出した。

全く…どいつもこいつも…！

あとは、邑田だな。あいつ…。ちょっとイケメンだからって図に乗りやがって…！←関係ない。


一課に顔を出すと、松林が駆け寄ってきて、

「あ、雪子ちゃん、帰ったんですか？」

と聞いてくると、俺は頭を横に振り、

「一緒に帰る。お先」

と言って背中を向けると、芳沢が駆け寄ってきた。

「坂井さん！待ってよ」