続・君につづく道

びぅむ

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第8部 恋のバトル

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俺が言うと、芳沢は俺の隣を歩いて、

「まぁね。たしかにその通りよ。でも、体の相性は良かったはずよ。だから、一度だけじゃなくて、何度か寝たんでしょ?」

と微笑んで言うと、俺は芳沢の顔を見ずに前を歩いていた。松林と袴田も俺たちのそばに駆け寄ってきて、

「おにぎり、まだ残ってるかな。雪子ちゃんのおにぎり、なんかすっごく美味しいんだよね。唐揚げもさ、売り物みたいにうまいんだよねぇ」

と松林はニコニコ笑いながら言うと、袴田も微笑んで頷いた。

「あれは全部手作りだから、うまいんだよ」

「そうそう!手作り!!」

かーっ、羨ましい!っと松林は笑いながら言うと、俺は思わず笑って松林の背中を叩いた。

「雪子の愛情のお裾分けだぞ」

「おぉ!坂井さんが!」

「のろけてる!」

松林と袴田は顔を見合わせて笑った。芳沢はそんな俺たちを見ると、

「あんなガキのどこがいいのよ。まだ子供じゃない。坂井さんには、似合わないわよ」

と呟くと、俺は芳沢を睨みつけた。

「あまり雪子をガキ扱いすんな。結構、大人なんだぞ。もしかしたら、お前よりもな」

「は?!」

芳沢は俺を睨むが、俺と松林は顔を見合わせてまた笑い合い、袴田と芳沢も一緒に署の入り口に入った。
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