続・君につづく道

びぅむ

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第7部 雪子と2人の恋のライバル

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邑田は驚いて彼女を見つめると、予想以上に綺麗で一瞬瞬きさえも忘れて見惚れてしまった。

「誰ですか?それに、降ろしてもらえますか?」

冷静に彼女は言って、辺りを見渡している。

「私は、応接室にいたはずですけど」

「う、うん。寝てた」

「なんでそれが、応接室の前の廊下にいるんですか?」

「あんなとこで寝てたら、へんなのに襲われるかと心配で」

邑田はドキドキしながらもそう言うと、雪子は少しムッとして唇を尖らせると、

「警察署の中にいて、襲われることはないかと思いますけど」

と邑田を睨みながら言った。志村と、他の課の男たちも心配そうに邑田の後ろで背中を見守っている。

「降ろしてください。起きましたので」

「…嫌だと言ったら?」

「は?」

「降ろしたくない。君、坂井の彼女なんだろ?」

邑田はそう言って雪子を見つめると、雪子は邑田を睨みつけて、

「分かってるのなら、降ろしてください。もう、言いませんよ。降ろして下さい…!」

とハッキリと言うと、邑田は驚いている。

「邑田。その辺で」

と志村も隣で邑田の肩を掴んで言うと、邑田はさらにムッとして、

「嫌です。離しません。俺のものだ」

と言い出すと、みんなが驚いて動揺し始めた。

「もう片方の腕も俺の肩に回して抱きついてくれると、少し楽になるんだけど」
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