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第7部 雪子と2人の恋のライバル
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そこに邑田の相棒の志村が歩いて二課に入ろうとすると、邑田が気がついて、
「し、志村さん!ちょっと来てくださいよ!」
と応接室から顔を出して叫んで手招きすると、邑田より5歳ほど年上の志村は首を傾げて邑田に歩み寄ってきた。
「どうした?」
「こ、こんなとこに女の子が落ちてます!」
「は?なに馬鹿言って…」
と志村もため息まじりで言いながら応接室に入ると、そこで眠っている女性に驚いて、
「うわっ!!」
と声を上げた。2人は顔を見合わせて、またその女性を見ると、
「俺のデスクに連れてってもいいっすか」
と邑田が言い出すと、志村は眉をひそめて邑田を睨みつけた。
「いや、だめだろ?ここに置いておけよ」
「危ないでしょ?!どこの誰が来るか!万が一、一課の坂井とか来ちゃったら、絶対にイタズラしますよ!!」
「うーん。それは…危険か。ひとまず二課の部屋に運べ。みんないるから安心だろ」
「そうですよね!」
邑田は笑顔でそう言って、その女性の腕を自分の肩に回して、抱き上げた。軽くて、いい匂いがする。邑田はドキッとしてしまうと、志村と一緒に応接室を出た。一課の向かい側にある二課の事務所に連れていくと、中にいた刑事たちが驚いて駆け寄ってきた。
「え?!なんすか?その女の子!!」
「し、志村さん!ちょっと来てくださいよ!」
と応接室から顔を出して叫んで手招きすると、邑田より5歳ほど年上の志村は首を傾げて邑田に歩み寄ってきた。
「どうした?」
「こ、こんなとこに女の子が落ちてます!」
「は?なに馬鹿言って…」
と志村もため息まじりで言いながら応接室に入ると、そこで眠っている女性に驚いて、
「うわっ!!」
と声を上げた。2人は顔を見合わせて、またその女性を見ると、
「俺のデスクに連れてってもいいっすか」
と邑田が言い出すと、志村は眉をひそめて邑田を睨みつけた。
「いや、だめだろ?ここに置いておけよ」
「危ないでしょ?!どこの誰が来るか!万が一、一課の坂井とか来ちゃったら、絶対にイタズラしますよ!!」
「うーん。それは…危険か。ひとまず二課の部屋に運べ。みんないるから安心だろ」
「そうですよね!」
邑田は笑顔でそう言って、その女性の腕を自分の肩に回して、抱き上げた。軽くて、いい匂いがする。邑田はドキッとしてしまうと、志村と一緒に応接室を出た。一課の向かい側にある二課の事務所に連れていくと、中にいた刑事たちが驚いて駆け寄ってきた。
「え?!なんすか?その女の子!!」
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