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第7部 雪子と2人の恋のライバル
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「き、聞いてませんか?!てっきり問い詰められてるものだと」
「いや、全然。いつもと変わらない感じだったし、何も」
「そうなんすか?結構バチバチだったから、帰ってから喧嘩でもしてるかと思ってたけど、何もないなら良かった良かった」
松林はホッとしたように微笑んでコーヒーを飲んだ。俺は呆然としたが、すぐに松林に椅子ごと近づいた。
「な、なんか言ってたか?芳沢」
「え?えーと、知らない仲でもないから、自分が坂井さんを送っていくんだとか?」
「え?!」
ちょっと青ざめた。血の気が引く。
「で、雪子ちゃんは坂井さんと一緒に住んでるんだから私が連れて帰るって言ったんだけど、芳沢さん、全然信じなくて。若い女の子が酔っ払いをお持ち帰りしてる、みたいな勘違いしてたんですよ」
「は?!…で、どうなったんだ?」
「まぁ、そこで坂井さんが目を覚まして雪子ちゃんを抱きしめてデレデレになったんで、芳沢さんもようやく納得した、みたいな」
ここでも、デレか!
俺は酔っ払うと『デレ』なのか!
思わず頭を抱えると、そこに後ろから、
「おはようございまーす」
と言って芳沢が出勤してきた。
「いや、全然。いつもと変わらない感じだったし、何も」
「そうなんすか?結構バチバチだったから、帰ってから喧嘩でもしてるかと思ってたけど、何もないなら良かった良かった」
松林はホッとしたように微笑んでコーヒーを飲んだ。俺は呆然としたが、すぐに松林に椅子ごと近づいた。
「な、なんか言ってたか?芳沢」
「え?えーと、知らない仲でもないから、自分が坂井さんを送っていくんだとか?」
「え?!」
ちょっと青ざめた。血の気が引く。
「で、雪子ちゃんは坂井さんと一緒に住んでるんだから私が連れて帰るって言ったんだけど、芳沢さん、全然信じなくて。若い女の子が酔っ払いをお持ち帰りしてる、みたいな勘違いしてたんですよ」
「は?!…で、どうなったんだ?」
「まぁ、そこで坂井さんが目を覚まして雪子ちゃんを抱きしめてデレデレになったんで、芳沢さんもようやく納得した、みたいな」
ここでも、デレか!
俺は酔っ払うと『デレ』なのか!
思わず頭を抱えると、そこに後ろから、
「おはようございまーす」
と言って芳沢が出勤してきた。
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