続・君につづく道

びぅむ

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第6部 酔っ払いには要注意

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理は何故か楽しそうにそう言って、ムニャムニャと眠りそうだ。私は頬杖をついて理を見ていると、愛されてることが凄く嬉しかった。

「だから、それ、ストーカーだってば。会いにきたなら、話しかけてよね。私だって会いたかったのに」

「恥ずかしいから…無理。会ったら、触れちゃったら…離せなくなる」

「理…」

理はそう言って、とうとう眠ってしまった。

「あーあ。ねちゃった」

私はなんだか嬉しくて、理の頭を撫でてみた。すると、向こうで飲んでいた上司ふたりが、ニヤニヤ笑って私たちを見ていて、私はぎくっとして2人を見た。

「なんか、仕事の時とは全然違う顔になりますね、渡部さん」

私の直属の上司、課長の有田さんが微笑んで言う。有田さんは50代半ばの男性だ。優しくて頼りがいがある有田さんは、みんなに慕われている。一緒に飲んでいるのは有田さんの部下の三浦次長。40代前半のバツイチの紳士的な男性だ。

「そ、そうですか?」

「うん。そんな穏やかな顔、見せたことないでしょ?見たことないですよ。大事な人なんですね」

「大切にしなきゃ」

2人はニコニコ笑って言うと、私は少し恥ずかしくなってきたけれど、隣で安心しきって寝ている理を見ると、何だか怒る気にもならなかった。
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