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第6部 酔っ払いには要注意
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今日は会社の新年会だ。年末は私が働く会社の事件もあってバタバタしていたので、年明けに部署内のチームごとに新年会をすることになった。会社の調査も終わりを迎えて、年明けからは刑事や警察官たちもほとんど会社には来なくなった。理ももう来ることはないらしい。少し寂しいけれど、ホッとしている自分もいる。職場で会うのは、やっぱり少し恥ずかしいし、理は結構欲を隠さないから所構わず触ってくるし。
だから、これで良かったんだ。
「でも、事件よりも驚いたのは、渡部さんがあのおっさん刑事と付き合ってることよね」
同僚の千春さんが言うと、他の女子たちもウンウンと頷いている。私はため息をついて、ハイボールを飲みながらムッとした。
「そんなこと言ったって…」
「だって、つい最近まであのイケメンと付き合ってたのに、突然別れたのもビックリしたけど。まさか次の彼氏が、月とすっぽんのあの人!」
「えーと、坂井さんだっけ?」
「ヨレヨレの服着てるあの刑事!」
「ありえなーーい!」
そう言って、5人くらいの女子たちは声を揃えて笑っている。なんか、ムカつく。
「どっちから告白?渡部さん、結構年が離れてるよね」
千春さんが言うと、私は頭を横に振った。
「元カレだったのよ。坂井さん」
だから、これで良かったんだ。
「でも、事件よりも驚いたのは、渡部さんがあのおっさん刑事と付き合ってることよね」
同僚の千春さんが言うと、他の女子たちもウンウンと頷いている。私はため息をついて、ハイボールを飲みながらムッとした。
「そんなこと言ったって…」
「だって、つい最近まであのイケメンと付き合ってたのに、突然別れたのもビックリしたけど。まさか次の彼氏が、月とすっぽんのあの人!」
「えーと、坂井さんだっけ?」
「ヨレヨレの服着てるあの刑事!」
「ありえなーーい!」
そう言って、5人くらいの女子たちは声を揃えて笑っている。なんか、ムカつく。
「どっちから告白?渡部さん、結構年が離れてるよね」
千春さんが言うと、私は頭を横に振った。
「元カレだったのよ。坂井さん」
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